お試し済の葉巻たち:年代物

私の好きな葉巻を、敢えて自分の感じたままに書いてみました。しかし、人の書いたものを読むよりも「百聞は一喫にしかず」自分で試して自分の感じるままに好みのものを選ぶことこそ葉巻の楽しみのはず。ここに書いてあることはあくまでも私の主観です。
文章中に「豊か」という表現が繰り返し出てきます。他に表現する語彙が見つけられない私の表現力不足ということで悪しからずご了承ください。

掲載数が増えたため<キューバ産非キューバ産限定・稀少<年代物>のそれぞれのページに大別しています。

(拡大写真は画像クリック)

Cuban Davidoff #1

DAVIDOFFは1991年までキューバで葉巻を生産していました。しかし、品質管理という観点からそれ以降はドミニカ産に切り替わりました。つまり、1991年以降、キューバ産DAVIDOFFは市場に出回っているものを除き入手不可となったのです。数年来、キューバ産の葉巻にオークションで高値が付き始めておりますが、国内某所でも1987年に製造されたものが驚きのお値打ち価格1本10,000円で売られていました。1988年生まれの甥っ子の20歳の誕生日用に何とか1988年製造のものを手に入れられないかと思っていたところ、幸運にも1986年から89年のものまでを手に入れることができました。(箱右下にLa Habana, Cubaの文字)

cuban davidoff#1

Cuban Davidoff 3000

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キューバ産、1985年度製造の25本のキャビネット入り......なぁんか、違うかも......小売店の古いストックではなく、個人(故人?)のコレクションが市場に出回ったと思われるコンディション......こいつ、乾きすぎかも......火を付けるとボッと燃えそう......とりあえず葉巻箱の中で加湿しなきゃ(笑)
と数週間を経て、1本取り出して火を付けたところ、見かけよりも強く旨く、Davidoffらしい目の詰まったきれいな灰を残してくれました......製造から時間が経っているだけに「枯葉で焚き火」感が強いのではあるが、何と言うかその「枯葉は雨の湿り気で少し発酵」しており......発酵の度合いも「納豆」のように好き嫌いがはっきり分かれる蛋白質の発酵臭ではなく、お茶系統の淡白な発酵臭とでも言うのでしょうか......煙の匂いを特徴のあるものに変えているように思えました。案外これは掘り出し物だったのかも知れません。

Cuban Davidoff Dom Perignon

dom_perignon_rose 嗚呼、遂に憧れのチャーチルの逸品(というかマニアックというべきか)が我手に......逸る気持ちを抑えつつ梱包を開けると、古びた木箱の蓋に描かれた盾形の印こそDom Perignonの紋章!と感動する間もなく......現物を見ると、まぁ、こんなものかと(笑)外観は「まぁ、こんなものか」と。そして、蓋を開けて見ても「なぁんだぁ、こんなものか」と。しかし、なんかぁ、ちょっと違うかなぁ......贋作っぽい?

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Davidoffにしてはバンドに印刷されたロゴがブレている感じがするなぁ......っていうか、やっぱ、これじゃぁ、生産地をキューバからドミニカに変更したくなるかも......ちっとも旨そうぢゃあないんだもん......
ところが実際に火を点じてみると......非常に柔らかくて深く、何だか子供の頃の焚き火を思い出させてくれるほのかな香りでした。点火も吸引も極めて滑らかで、かと言って燃えすぎることもなく、Davidoffらしい味わいと灰(とは言え現行のドミニカ産との比較でしかありませんが)、そして、ニコチンの塊感をのどの奥に残してくれました。

Cuban Dunhill Havana Club - 1980's

Dunhillは1970年頃から1991年までの21年間、自社銘柄の葉巻をキューバで製造していた。当時のDunhillの手巻きの銘柄数は12種類で、これはそのうちのひとつである。規格はGran Corona(長さ9 1/4インチ、リング・ゲージ47)でありMontecristo "A"やSancho Panza Sanchosと同じである。キューバ産DunhillもDavidoffと同様に欧米のオークションに出品されているようだ。


ワイン等と同じように「製造から10−20年を経て熟成が進み旨いこと、すでに製造中止の銘柄であるために希少性が高いこと」がオークションで高値のつく理由である。ぜひ、試してみたいのだが、残念なことに手元にはこの1本しかない。しかも、太くて長い。果たして、どのようなタイミングで火を点けるべきか、悩みの種である......(06/01/00)

Henry Clay Elites - Pre Embargo (before 1962)

1932年創業のヘンリー・クレイは由緒ある銘柄でありキューバとニュージャージーで葉巻の製造を行っていたが1962年の米国の対キューバ禁輸措置発効と共に閉鎖を余儀なくされました。そして、この銘柄はConsolidated Cigar Corp.の手でドミニカ産の葉巻として復活することになりました。
病膏肓とはまさにこのこと、私も遂にいわゆるPRE-EMBARGOモノに手を出してしまいました。PRE-EMBARGOモノとは1962年以前に製造された葉巻の総称であり、これらPRE-EMBARGOモノは今でも米国内での取引が可能です。しかし、普段は個人のコレクションか、あるいはダヴィドフのシャトー・シリーズと同様オークション以外ではほとんど見かけないものです。そして、この葉巻は製造されてから少なくとも38年以上が経過していることになります。

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箱の大きさからコロナ相当の大きさだと推定しておりますが、未だ確認しておりません。なぜなら、封を切るどころか、箱を包むセロハンも(相当痛んではおりますが)当時のままの状態で手元に届いたからです。残念ながらこの葉巻の規格や味わいについて書かれた資料を探し出すことができませんでした。また、ディーラーは、試すつもりであれば湿度70%で1−2ヶ月置いた後に開封すべきだとのアドバイスを寄越しており、しばらくはそのまま置いておくことにしました。しかし、いずれ機会があればブラインド・テイスティングに出品して見ようと考えています。

Hoyo De Monterrey Epicure #2 - 1992

このロブスト規格の葉巻、常に評価が分かれると聞いておりました。そういう興味からブラインドテイスティングの第2回に出したところ、果たしてテイスターのみなさんの総合的な評価は概ね良好でした。テイスティングに出したものは1999年製造であるために若干アンモニア臭が残っていましたが、この葉巻の特徴と言われている「軽い」印象を受けられた方が多かったようです。であるならば、1999年製造のものと比べてアンモニア臭をあまり感じない1992年製のこの葉巻は一体どんな味がするのでしょうか。お楽しみはもう少し先に延ばそうと思います。 ('00/04/20)

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La Flor De Cano Corona

1884年創業のこの銘柄は非常に少量生産のために希少性が高くなっています。機械巻きのものだと西班牙、瑞西、加奈陀などをコマ目に当たると入手可能のようですが、手巻きの方は既に絶滅したのではないかと思うくらいに発見されていません。ところが、驚くべきことに日本国内で発見しました!発見できたのはCORONASです。

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名称はCORONASですが、実際の大きさはPETIT CORONASです。非常に軽く、香りも強すぎずで、初めての方に向いている葉巻かも知れません。しかし、本当に試したかったのはSHORT CHURCHILLと呼ばれるROBUSTOで、なんと言っても名前にも心惹かれるものがあります。あぁ神様、どうぞ発見できますように!!

Partagas Humidor Collection - mid 1970's

こちら1970年代中期製造という触れ込みのヒュミドールと葉巻です。全体に状態が良く、木肌にパルタガスのマークが上品に刻まれた蓋、箱の底にはHECHO EN CUBAの焼印がしっかり押されています。そして、蓋の内側は曇りガラスが貼られるという凝った作りで、そこにもパルタガスのマークが印刷されています。
マークの下部に見えるメッシュの細長い板状のものは加湿器です。各葉巻のヘッド側の木枠部分にCorona Grandes、Charlottes、Petit Coronas Especiales、Besadorasという葉巻の名称が表示され、各25本ずつ合計100本が収められてています。これらの作りからディスプレー用、あるいはクラブやレストランの什器として使用されたのではないかと想像します。

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さて、肝心の葉巻の方ですが、見る限りでは約25年前に製造されたとは思えないほど状態は良いようです。そして、実に残念なことBesadorasは何ら情報を得ることが出来ませんでした。

Por Larraga Monte-Carlo - 1985

POR LARRAGAは既に絶滅種かも知れません。資料によれば2−3種類の手巻きと3−4種類の機械巻きがあることになっているのですが、在庫在りという表示を見たことがないように思います。
ある日、YAHOOオークションをのぞいていたら葉巻というのがあり、POR LARRAGAが25本入り1箱が出品されていました。これは?!と思い、参加しました......中略......締め切り5分前から頻繁に競ってくる人が現れ、それまでの倍を超える値段(とは言え13,500円)が付いたのですが、最終的に落札できました。

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.落札から数日を経て受け取りました。殆ど傷もシミもない未開封の箱にはMonte-Carloという名前が印刷されていました。1985年7月製造ということですが、元の持ち主によれば何年もそのまま置きっぱなしだったようです。暫くヒュミドールに入れて様子を見ようかと思っていたのですが、我慢できずに封を開けてしまいました。ニコチン等はが染み出したようにセロハンが黄色くなっておりました。吸おうかとも思ったのですが、予想通りカチカチなので、そのままヒュミドールに入れております。うぅん、試飲は半年後?(笑)

Romeo Y Julieta Coronas  - 1984

写真でも分かる通り、1999年7月にクリスティーズのオークションに#878として出品されたロミオ・イ・フリエタのコロナです。面白いことに蓋に「古巴製(コハ転じてキューバと読ませる?)」の墨書きの札、そして、箱裏には「FOR SALES IN
JAPAN」のラベルが貼られております。入手先のディーラーより1984年製造という連絡が届いたため注文したところ、この箱が届き、少し驚いてしまいました。そして、保存状態も良かったため二重に驚きました。
1984年と言えばシガー・クラブがキューバ産葉巻の銘柄を揃える8年前です。当時どのようなルートで日本に入ってきたのか、そして、誰の手に渡ったものか、誰が墨書きの札を貼ったのか、どうい

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.う具合に保存されていたのか、なぜクリスティーズに出たのか、などなど想像を逞しくする材料に事欠きません。

Toroya Universales

la toroya universales.JPG (12624 バイト) Toroyaの図柄は木馬で有名なトロヤ戦争の風景を描いたものです......余談ですが、遺跡を発掘したシュリーマンという人は子供の頃に読んだホーマーの叙事詩にヒントを得て、トロヤ戦争が伝説ではなく歴史上の事実である、ということを自ら証明しました.....
この銘柄が供給しているのは2種類のみ。生産量も少なく、まず、手に入らないだろうと思いつつ問い合わせたたところ、1箱だ
け在庫があるとのこと。早速注文。受け取って驚いたことに、CUBA TABACOのスタンプが押されているにもかかわらず製造年月はNOSA=1996年というものでした。1994年にHabanos s.aがスタートしたというのが「定説」であるが、1990年や1992年のHabanos s.a.といい、1996年のCUBA TABACOといい、一体どうなっているのだろうかと......それはさておき、味はというと、まぁこんなものか(笑)  (00/01/16)