2006年10月21日

Nikon Mikron 5X15 CF - 1950's

ある記事の中で脇役的に双眼鏡を取り扱うことになりました。そして、この手の製品を集めている知人のことを思い出し、話を聞くことにしました。そして、その知人に彼のコレクションを見せて貰っているうちに、Nikon Mikronに目が留まりました。第一印象は「懐かしい未来:昔観た空想科学映画に登場する意匠」、古くて新しいデザインとでも言うのでしょうか。そして、そのユニークなデザインはもちろんのこと歴史的な背景を聞いているうちに一層の興味をかき立てられました。

Mikron 5X15CF 02Mikron 5X15CF 01
Mikron 5X15CF 04Mikron 5X15CF 03

1921(大正10)年に最初のモデルが創られ、85年を経た今でも陳腐化することのない造形美を見ているように思います。例えば、このモデルは1950年代の製造と推定されますが、1997年に復刻され現在も販売されているものと決定的に異なる部分はアイカップの材質と形状です。
金属製のプリズムケースの左側には富士山マークとしてお馴染みの「Nippon Kogaku Tokyo」のロゴと「Japan」という文字が、右側にはブランド名の「MIKRON」と「5X15 9.5°」のように仕様諸元が「刻印」されています。
このモデル、見たとおり小型で軽量(125g)という印象が強いのですが、実際に持ってみるとヒンヤリと、そして、ズッシリとした手応えを感じます。掌に隠れるほどの大きさに金属をまとったガラスの集合体をまとめたのだ、ということを実感します。実はロレックスのオイスターケースのように金属の塊から直に削りだし、中にプリズムやレンズ類を詰め込んでいるのではないかという印象も持ちました。
このMikronはオリジナルのカチッと作られた焦げ茶色の革製ケースに入っています。この革製ケースの蓋の部分にはプリズムとレンズをモチーフにした旧いロゴが型押しされています。そして、ファスナー部分は真鍮製でARROWの刻印、内側に張られた焦げ茶色のベルベット地も良い味わいだと思います。
そして、記録によると、この5X15 9.5°のモデルは、1953年に製造開始、1960年に製造終了ということになっています。実に半世紀前に製造された製品ということになります。

投稿者 Matchplay : 2006年10月21日 00:00 | トラックバック
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