2004年03月08日

Butch Vallotton Pocket Rocket

数年前の日記にたまたまVallottonという名前を書き残していました。それを、偶然発見した米国のナイフ・コレクターより連絡があり、以来、付かず離れずのメールのやり取りが続いています。彼は熱心なVallotton Familyのファンの一人であり、家長であるButch Vallotton氏とは個人的に親しいようです。
この友人によれば、Butch Vallotton氏は、Mr. Mechanismとの異名を持ち、新しいフォールディング・ナイフのメカニズムの考案に情熱を傾ける代表的なカスタム・ナイフ・メーカーです。例えば、Emerson社の CQC-7のようなDual Actionのメカニズムは彼の真骨頂であり、この技術は数多くのカスタム・ナイフやプロダクション・ナイフに提供されているのだそうです。また、Timberline社のDiscovery LockはButch Vallotton氏のデザイン、Ken Onion氏らとの共同作業によるメカニズムによりThe Blade Magazine 2000 Knife-of-the-Year Awards®においてBest Buy of the Yearに選ばれました。

vallotton_pocket_rocket.jpg
●Butch Vallotton "Pocket Rocket"
ブレードの形: Plain Edge
ブレードの様式: Clip Point
ブレードの長さ: 2.50in. / 64mm
ブレードの材質: CPM 440V
ロック機構: Liner Lock
ハンドルの材質: Carbon fiber
ライナーの材質: Titanium - anodized
ボルスターの材質: Titanium - anodized
開いた状態の長さ: 6.00in. / 152mm
閉じた状態の長さ: 3.50in. / 89mm
製造国: United State

このようにButch Vallotton氏は、誰も思いつかず、そして、誰も実現できないだろうと思われるような独創的なデザインとメカニズムを、現実のものとして見せてくれるのだそうです。
以前にSilk Slipperという名前のナイフを紹介したことがあります。そのナイフに代表されるように、通常ブレードを開いた状態で7インチ以上のサイズのものが大部分を占める同氏の作品のなかにあって、このナイフはブレードの長さが2.5インチ、ブレードを開いた状態でも6インチと比較的小型の方だと思います。このカーボンファイバー製のハンドルは、ミニチュアでもダックスフンドが猟犬であるのと同じく、小型でもタクティカル・ナイフの系統であることを主張しているように見えます。しかし、紫色のボルスター、一体どういうセンスなのでしょうか。この色はちょっと頂けません(笑) 肝心の切れ味はまるで剃刀のごとく、葉巻のヘッドに十文字の切れ目を入れるのにも何のストレスがありません。
そして、このナイフに付けられた名前はポケット・ロケット、語呂合わせのネーミングが面白くて可愛いのですが、これは携帯ロケットとか小型ロケットというようなニュアンスでしょうか。大きさといい、ハンドルの材質や切れ味の鋭さといい、まさに「寸鉄」という言葉がピッタリだと思います。

投稿者 Matchplay : 2004年03月08日 00:03 | トラックバック
コメント

他にもいくつかありますので、機会を見つけて紹介したいと思います。

Posted by: matchplay : 2004年03月08日 23:15

ご無沙汰しております。病み上がりとのこと、早期全快を御祈り申し上げます。

B.Vallotonといえば見るからに痛そうな(笑)カスタムシリーズばかりを見慣れていたので、久々に興味が沸いております。店に行ってナイフを品定めするだけで職務質問をされそうな外見の為、指紋をつけるなという主人の威圧もあり、未だ試したことがなく、非常に興味ある一品です。従来のone hand openerものですと、ブレード長・幅が大きくなればそれにつれ操作性と開放性、所要時間が左右されていましたが、メカ構造をあまり試したことがなく、手の小さい当方としてはちょうどこれに苦労していたので朗報となりそうです。貴重な情報に嬉しく思う夜長です。

TacticalといえばAl Marを思い浮かべました。ひょっとしたら現在では絶版になってしまったかもしれないモデルでSecret Service Series が個人的な印象に強く残っています。デザインの流麗さもさることながら、物騒な話、440C/Hologrind仕上げなどと言う、実用時の血糊処理のことまで考えた気配り(???)は、軍人としての経験とデザイナーとしての美的感覚が融合した結果のようで、非常に良いナイフだったと覚えています。無論私は本来の用途に使ったことはありません(笑笑)。

Posted by: FN : 2004年03月08日 03:01
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