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    [6] 6. ラッパーの風味への影響-

    ■親トピック / 記事引用

    □投稿者/ T&M
    □投稿日/ 2000/10/11(Wed) 22:10:44
    □URL/ http://www.cgarsltd.co.uk/

      質問:
      ハバナに使われるclaro、maduro、oscuroのラッパーの違いによって生じる味の違いについて教えて下さい。ラッパーは葉巻の風味にどの程度の影響を与えているのでしょうか?

      回答:
      これは葉巻愛好家の間交わされている議論の中でもっとも白熱しているもののひとつでしょう。従って、この件に関しては少し詳細に答えさせていただきます。

      まず、Oscuroとはほとんど黒色に見える特別な処理を施したラッパーに対して使われる名称です。現在ではハバナには使用されていないのでここでは論じません。

      では、ラッパーの味全体への貢献度はどの位か?
      このことに関しては現在二派に考え方が別れるようです。

      まず、最初の意見は、ラッパーが3%から最高7%程度、風味に貢献するというものです。これは恐らくラッパーの葉巻きに占める重量比がラッパーの厚さと葉巻きの太さによって2%−5%であることを根拠にしていると思います。最も美しいラッパーは肌理が細かくとても薄く、そのため、ChurchillやRobustoといった大きなサイズでの重量比は2%以下ということもあるでしよう。

      二つ目の意見は、ラッパーは風味を大きく左右するという考え方であり、この意見の信奉者の多くは60%程度としています。これは、ラッパーを取り除くと風味の60%減を感じ、味が良くないという事実に基づくものでしょう。

      面白いことにこの二つの中間派という考え方はないようです。しかし、注意深く考えてみると両派とも理屈に誤りがあります。

      ラッパーが風味に5%貢献しているというのは楽観的な思考で科学的には証明されていません。また、私は人間の嗅覚と味覚が5%の差というのを識別出来る程敏感とは思えません。

      そして、ラッパーが60%風味に貢献しているというのは更に非論理的です。典型的な良質のラッパーが重量比で最高3%しかなく、それが風味の60%に貢献しているとすれば重量当たり他のタバコ葉より20倍もの風味を発生させなければならず、これは化学的に不可能です。確かにラッパーが取り除かれると驚くほど大きな風味の変化がありますが、それはバインダーから空気が漏れフットでのタバコ葉の正常な燃焼を妨げるからだと思います。これはラッパー自体の味には全く関係ありません。

      そして、真実を知る一番の方法は自分で試すことでしょう。同じ葉巻きの同じ製造ロットを持った異なる箔から数本葉巻きを買いましょう。タバコ屋に聞けば製造ロットのことは教えてくれるでしょう。その時、全く異なった色と油っぽさのものを選ぶことが重要です。そして、それらに番号を付けて下さい。さらに、誰かに葉巻きに火を付けてもらって下さい。注意深く吸って採点しましょう。吸いさしは自分が実物を見てしまわない内に捨ててしまって下さい。ずるはなしですよ。自分を騙すほど悪いことはありません。

      ブラインドテイスティングを完了したら異なった色、異なった油っぽさのラッパーの点数を比較して見て味の差を識別出来たか調べて見て下さい。統計的に有効な結論を導き出すためには50本以上の葉巻きを試さなければならないかもしれないことを知っておくべきかもしれません。 正確な必要本数を私は知りませんが心配ならば数学者に聞いて下さい。

      正直なところ、私には全く違いが判りません。色の濃いラッパーはより甘い味がするという人がいますが私にはこれも判りません。熟成に対する違いはどうでしょうか。これもさっぱり判りません。

      もし、貴方にそれが判るようでしたら......おめでとうございます!貴方こそ、私の知っている人の中で違いの判る人第1号です。もっともこの方法を試した人は極少数ですが。

      結論「ラッパーの味への貢献度が何%であれ、その違いが判らないのであればいちいち心配してもしょうがない!」

      最後に、ラッパーの色と油っぽさと見方を知っていればラッパーから透けて見えるバインダー、フィラーのそれとを混同してはいけません。 バインダーとフィラーが濃く、油っぽいほど善くも悪くも葉巻の味は濃くなります。



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