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    [26] 26. Habanos 2000ラッパー-

    ■親トピック / 記事引用

    □投稿者/ T&M
    □投稿日/ 2000/10/16(Mon) 19:28:16
    □URL/ http://www.cgarsltd.co.uk/

      質問:
      Habanos 2000ラッパーは本当の所どんなものでしょうか?私はそれが非常に粗野で葉巻の風味には全く役に立たないと聞きました。Corojoラッパーと比較して本当にそんなに悪いのでしょうか?アドバイスお願い致します。

      回答:
      最近のMontecristo No. 2です。写真右の色の濃い方の箱がCorojoラッパー、写真左の色の薄い方の箱がHabanos 2000ラッパーです。Habanos 2000ラッパーの方が光沢があり、滑らかでより薄く(バインダーとフィラーが「斑模様」として透けて見えることで判ります)、同じ箱の中葉巻の色がより均一です。


      現在の「Corojo」ラッパーは40年代にそれまで使われていた「Criollo」種と「Sumatra」種を交配することにより作られました。最初に開発された農園の名に因んで「Corojo」と名付けられました。それは「Criollo」種の良い点を全て残しながらより高い単位当たりの収穫量がありました。

      しかし残念なことに「Criollo」種同様に色々な植物病に罹りやすかったのです。例えば真菌類の一種によって起きる「blue mold」と「black shank」や「Orobanche ramosa L.」という寄生植物にも耐性はなく、空気中のオゾンによる「環境性壊死」にも弱いのです。

      1959年により良い品詞を開発するため「包括的品種改良計画」が始められました。しかし、何年も研究を重ね、数多くの品種を開発しても、収穫量、品質、病気に対する耐性という3項目を勘案すると新しく開発された品種は何れも「Corojo」種には及びませんでした。

      そして、ついに「Habano 2000」という品種が1992年に開発されました。それは「blue mold」、「black shank」、「環境性壊死」に対し高い耐性を示し、世界中でそれまで耐性のある品種が報告されたことのない「Orobanche ramosa L.」にも耐性を示したのです。また、それは「Corojo」種より高い単位当たり収穫量があり外観の美しさも優っています。更に有利なことには手摘みが必要な芽がより少なく、従って手間がそれだけ省けるのでより経済的に栽培出来ます。

      数年間の更に真剣な研究の後、Habanos S. A.はついにラッパー葉の全てを「Habano 2000」種に代えることを決断したのです。「Cotrojo」種は二度と生産されないでしょう。作付けは1997年から開始しました。ラッパー葉は1年しか熟成期間が必要ないことから1998年からこの新しいラッパーを使った葉巻きが出始めました。今年生産された葉巻は全て「Habano 2000」ラッパーを使用するに至っています。

      最近の「Habano 2000」ラッパーを使用した葉巻は私が今まで見た中でも最も美しいものです。質感は絹のごとく肌理細かく極小さい葉脈しかありません。近年、悪化の一途を辿っていた同じ箱の中での色合わせも完璧な状態に戻りました。

      味に関しては以前の話題で申し上げました通りラッパーの違いによる味の違いを感じ得たことが一度もありません。それでもなお、葉巻から「Corojo」ラッパーと「Habanos 2000」ラッパーを剥がしパイプに詰め吸ってみました。やはりどちらも変わりませんでした、両方ともとてもマイルドで香り高かったです。

      私は外観上の理由から「Habano 2000」の方が遥かに優れていると結論します。味に関しては前にも述べた通りラッパーの種類にはこだわりません。どちらでも同じことです。「Habano 2000」はより重要な目的を果たします。時に大きなサイズの葉巻が不足しましたが、それはバインダーやフィラー用のタバコ葉が不足したからではなく、外観が使用しても見苦しくない大きなサイズのラッパー葉が不足していたからなのです。「Habano 2000」は大きなサイズの葉巻をより入手し易くすることでしょう。



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